サラリーマン大家さんを初めて4、5年の頃。
所有物件は中古戸建2棟、中古マンションの区分所有1件。
スルガショックで融資が厳しくなる前から物件を探して不動産投資を始めていましたが、小心者なのでいきなりマンション1棟は怖くて、中古の小ぶりな戸建を軸に不動産投資を始めました。
無知な状況で不動産投資を始めて、やっぱり不動産賃貸経営は退去やガス給湯器の交換など色々ありました。
もちろん良い場所、良い建物、良い価格で購入する入口が大切ですが、小ぶりな物件を3棟と分散していたので、何か出費が必要になったり、一時空室になった時も他の物件のキャッシュフローで何とかカバー出来たことがとても助かりました。
余剰資金がたっぷりあって不動産投資している訳ではないので、不動産投資で突発的な出費や収入源を給与などの他の収入からカバーする余裕は一切ありません。
理想はやっぱり、賃貸経営している物件からの収入だけで修繕等の出費を全て賄うこと。
そして、自己資金を一切自己投入しないで借入を返済し続けて家賃収入を利益化し、最終的には売却益を出す。
自己資金も年収も特別多い訳ではない初心者サラリーマンの場合、最初の購入物件で失敗してしまうと次へ繋げることがとても大変です。
1棟もののマンションでガツンと大きく稼げている人を聞くと羨ましい気持ちもありますが、初心者サラリーマン大家さんとしていきなり致命傷を負わないためにも小ぶりな物件を複数所有する方向で良かったなとも思います。
爆発的な収益の伸びはありませんが、複数の物件で分散している分、安定感はとてもあって、コツコツとキャッシュが貯まって、突発的な出費にはそこから対応が出来やすいです。
そして出費が無くて、キャッシュが貯まればその資金を元手に新たな物件を追加。
増えれば増えるほどに経験値もアップしますので、賃貸経営に安定感が出てきました。
小さく失敗して、コツコツと大きな成功を目指すイメージが初心者にはとても大切です。
もちろん投資なので方向性は人それぞれですが、一発当てて大儲けを狙うとどうしても「投機的(ギャンブル)」になりやすいので注意が必要だと思います。
「投資(資産運用)」としてやるのであれば、一般的なサラリーマンレベルは分散投資が無難です。
株式投資など他の投資対象でも全く同じですが、1つのカゴに資産を盛り過ぎないことでいろんなリスクに対応しやすいです。
不動産投資をやっていて修繕費用、退去は突然起こります。
賃貸経営初心者で初めて修繕の出費が発生したき、そして安定して毎月入っていた家賃が急にゼロになる退去を初めて体験した時は結構ヒヤッとしました。
平凡なサラリーマンにとって、急に給湯器が壊れたので10万円必要ですとか、雨漏りしたので外壁・屋根塗装で100万円必要ですなんて言われたら、高額過ぎて結構焦ります。
それにローン返済があるのに、急に退去して家賃収入ゼロです、なんてリスクも想定はしておきながらも実際に起こると結構焦ります。
だからこそ、初心者サラリーマン大家さんでリスクを小さくしておきたい方は小ぶりで良い物件を数多く持つ方向性で投資することの方が無難で良いと思います。