しっかりとしたお金の使い方を身につけさせたい時期の高学年。
自分で出来ることも増えて来て、子供達だけで出掛けることも多くなって来ます。
お小遣いの与え方はいろいろ家庭によって異なると思いますが、今回は友達と出掛けるから追加で欲しいと言ってきた場合のお話。
ついつい何に使うの?
何に使ったの?
などと事細かにお金の使い道を聞いてしまいがちですが、ある程度子供がしっかりしてきたかな、しっかりしてくるかも知れないな、そう感じたら、敢えて何もお金のことを聞かずに500円なのか、1,000円なのか、適当だと感じるお小遣いを追加で渡してみることも良いと思います。
親としてここで必要なことは、そのお金を何に使ったか?ではなくて、そのお金で子供が何を得たかを知ること。
お金という数字を気にしてしまいがちですが、その数字によってどんな経験をしてきたか、また経験をしてきそうかを判断して細かいことを1度は渡してみても良いと思います。
経験したいことに対してお金が理由で断念させてしまうという経験は悪影響にもなりかねません、お金はあくまでも自由が増えるツールであって、お金がなくても豊かに生きられるように価値観を持って欲しいもの。
そしてそのツールを自らたくさん得る仕組みを子供の頃から考える習慣も必要です。
だから、急に追加でお小遣いが欲しいと言ったから、使い道がよく分からないからと言ってお小遣いを与えない、または全て親がチェックして監視していることも教育上は逆効果になりかねません。
もちろん、自分でコントロールができなくなってはいけないので、何度も簡単に与えるものではありませんが、1度や2度なら、細かいことを聞きすぎないで子供に追加のお小遣いを与えて問題ないと思います。
そのお金の使い道よりも、こうやって子供だけで社会に出ようという気持ちが出てこない方が余程怖いです。
お金に関しても子供のうちにいろんな経験をさせてあげることで成長します。
友達と出掛けるからお小遣いが欲しい、そう言い出したらチャンスと思って1度は細かいことを聞き過ぎないで追加のお小遣いを与えてみましょう。
そして、あげたお小遣いの使い道よりもそのお小遣いを使ってどんな時間を過ごして、どんな気持ちだったかを聞いてみましょう。
その内容によって、自分自身でもっとこう使えば良かったとか、こう使ってとっても良かったとか、本人の感想をたくさん受け入れてあげて、もっとどうすれば良かったかも考える問いかけをしてあげましょう。
子供の成長のチャンスです。