親は子供を叱るべきか?
4人の子供を育てていて、1番上の子供が中学生以上になって思うこと、基本的には「ほぼ叱る必要はない」ですが、叱るか叱らないかの結論は『叱るべき』。
叱ることで気を付けなければイケナイ部分はこの3点。
- 滅多に叱らない
- 長く叱らない
- パパとママが同時に叱らない
この辺りを夫婦で確認し合って、同意しておくと良いと思います。
①滅多に叱らない
叱ることが多くなると、確実に効果が薄れます。
頻繁に叱られていると単純に怒られているとしか子供が感じ無くなって、伝わって欲しいことは伝わらずに萎縮する、または反発するだけです。
子供の大きな反抗期になる仕込みを両親が自らやっているようなもの。
滅多に叱らないように気を付けていても、子供からしたらそこそこ多い頻度で怒られていると感じてしまうこともありますし、親が自覚が無くても実際は怒っている頻度が増えているケースが良くあると思います。
だから、親の感覚でほぼ叱らない、滅多に叱らないと思う頻度で、子供の感覚的には十分足りていると思います。
②長く叱らない
とても残念な話ですが、長く叱っているということは、親の方が何を伝えたいかよく分からなくなっている状態。
これまた子供に伝えたいことが伝わらなくなる大きな原因。
パパママの叱っている話が長くなったときの子供の顔を見てみて下さい。
『早く終わらないかなぁ』って顔をしているに違いありません。
もはや親が一生懸命伝えようとしていることなんて忘れているかも知れません。
話が長くなっている状態は自分の伝えたい要点がまとまっておらず、ただ感情をぶつけたいだけになっていることが多いです。
だから長く叱るのは無意味、むしろ叱る効果が半減します、やめましょう。
③パパとママが同時に叱らない
パパとママが同時に叱らないことって、気を付けていても意外と出来ていないことが多いです。
子供にとって最大の信頼を寄せる両親から同時に叱られたら、もう家庭内に逃げ場がありません。
ちゃんと逃げ場、心の拠り所を作っておいてあげましょう。
父親も母親も怖さが一緒、心を自由に開けないと思われたら、子供は安心の場を外に求めるしか無くなります。
例えば大きな物事、考え方については父親が叱る。
日々の細かな生活習慣については母親が叱る。
長期的な考え方は父親、短期的な考え方は母親など、夫婦で毎回相談をしてから丁寧に叱る方が良いと思いました。
そして、叱るときに1番大切なことは深い愛情を持って接すること。
結局はこれが本当に大切です。
人はみんな人から愛されたいと思っています。
更に子供はパパとママから純粋に愛されたいと思っています。
これが当たり前の話です。
子育て経験が長くなってくるに連れて、子育ての中で子供を叱る必要性はほとんど無くても良かったんだと、気が付くようになりました。
でも本当に愛情を込めて伝えたいこと、伝えるべきことはちゃんと叱ってあげることも愛情だと思います。
そういった愛情を込めるという意味で、教育方針として叱るべきか、叱らないべきかを考えれば「叱るべき」、大切なときはしっかりと叱ってあげるくらいの愛情を込めて子育てを楽しんだら良い親子関係が保たれています。
「滅多に叱らない」、「長く叱らない」、「パパとママが同時に叱らない」この3点だけは叱る時に注意してあげましょう。