とってもありきたりな教育の話ですが、褒めて伸ばすのか、叱って伸ばすのか、どちらが特に大切かというと、子育て・部下育てをやってきた経験上、やっぱり褒めること。
もちろん間違った場合に叱ることは大切ですが、基本は褒める。
なぜ「褒める」方が良かったかと言うと、他人の良い部分を見る習慣が付きやすいから。
価値観や雰囲気、風土は思った以上に伝染します、暴力を振われた人は気付かずに暴力的になっていたりします。
高圧的で暴力的な雰囲気で教育する場面を作ってしまっていた、子育て初期。
子供たちがそのまま、親の鏡のような成長の仕方をしてしまいました。
いつも怒っていた訳ではなく、本当に怒るべきポイントだけで激しく怒るようには気を付けていたのですが、その印象の強い怒っている一部分だけを切り取って子供たちは育ってしまいました。
これは、本当に反省。
でも、時間をかけて威圧することを止めて、褒めることを中心に楽しく優しく接し続けたら、数年後には直ってきました。
そして、「叱る」というネガティブな部分を指摘する習慣よりも、「褒める」というポジティブな部分を指摘する習慣の方が、教育する側としても成長することが出来ると思いました。
どんな人でも良い部分は必ずあります、そんな良い部分を探す習慣が教育する側としても幸福になるスキルアップが出来ます。
上手に出来ていないことも、部分的にみて出来ている部分を褒めてあげたり、チャレンジしたこと自体を褒めてあげたり、一見褒めるようなことがなさそうに感じる場面でも目線を下げて、ハードルを下げて物事を見れば必ず褒めるべきアプローチが見つかります。
そうして教わる側は肯定されているうちに自分は出来るんだと思い込んできて、実際に出来ることが増えていきます。
反対も然り、ダメ出しばかりしていると萎縮してしまって、自分は何も出来ないダメな人間なんだと思い込んでしまい、思い切ったチャレンジも出来ず、何をするにもやる前から負け癖がついてしまう可能性が高まります。
これも、一番上の子供の子育てで実体験して、本当に反省です。
ダメな部分を指摘してばかりいたら、何でもかんでもすぐに「ごめんなさい」と何も考えずに言うようになってしまい。
何もチャレンジしなくなったり、チャレンジする前からダメだとネガティブシンキングに育ってしまいました。
ただ、このネガティブシンキングも途中からこちらの接し方を正反対に変えたら、時間はかかりましたが全く直りました。
成長してもらいたい相手が「安心」という気持ちで生活することが大切だったと思います。
もちろん、そんなダメ出しに耐えて粘り強く成長していく人間もいるかとは思いますが、これはふるいにかけているだけ。
10人のうち1人でも大成すれば良い方なのではないでしょうか。
そんな教育の仕方も昭和の高度経済成長期で、人口が爆発的に増加している局面でしたら正解のような気がしますが、成長出来ないでむしろ脱落していく人の方が多いのではないでしょうか。
それが自分の子供だったらどうでしょうか?
何人もいて、ダメになる人もいてOKなんて考えにくいはず。
大切な可愛い我が子であれば、みんながみんな立派に成長して自らで幸せを作れるように育って欲しいはず。
仕事の部下、後輩に対しても子育てと同じ、どんどん人口が減っていく中、今のご時世に人材を使い捨てと考えることはナンセンスだと思います。
だから、ありきたりですが基本は『褒めて伸ばす』方が良いです。
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ただ、単純におだてて木に登らせるのではなくて、部分部分をよく見て褒める箇所を的確に見定めるべき。
どんな相手でも本音で思ってもいないことは、いつかはバレて信用を失います。
だから、本当に偉いな、凄いな、よく頑張ったな、そんな部分をしっかり見つけて、褒められるところまでハードルを下げて相手を見る。
本音で褒めてあげたことは相手の心に心地良く刺さります。
その小さな肯定感の積み重ねが大きな成長に繋がります。
だからありきたりでも褒めましょう、認めましょう、そしてそう出来るような目線を自分につけましょう。
一般的なハードルで物事を褒めたり、叱ったりしてはいけません。
相手個人に対して最適なハードルに上げ下げして褒めたり、叱ったりすることがポイント。
成長の角度、時期には個人差が出ますが、みんなそれなりに成長出来るはずです。