人のやる気スイッチを学ぶのに子供たちがとても勉強させてくれます。
人がやる気を出す基本的なスイッチ、それは意思決定は本人の自由であること。
言い換えるとスイッチ自体を押すのは本人しか押せないという事。
怒り、強制、圧力、そんなものでは本当のやる気スイッチは入らない。もしやったとしても続かない、良い結果に繋がらない。
それでは何がスイッチに繋がるかというと、優しさ、思いやり、承認、そのようなものだと思います。
私自身、子供に対して怒り、強制、圧力のような間違った接し方を散々してきました。
そして、そんな過去を深く後悔。
そんなことをしたって子供達にとって全く良いことはなかった、それにそのようなことをされたことをよく覚えている。
小さい頃だったし、時間も経ってるから忘れていて欲しいなと思っても、ふとした瞬間、そう言う経験をとても鮮明に覚えていることを感じる場面がある。
今は極力そう言う威圧的な接し方はしないように気を付けているので、みんなのびのびと楽しそうにしているが、楽しそうにしながらサラッと『前にこんなことあったよねぇ』と威圧的に接した過去が出てきてドキッとすることがある。
その度に本当に反省。振り返ると威圧的に接してしまったからやる気スイッチが入らなくて、スイッチが入らないから威圧的にやるように強制して。と悪循環を自ら作り出していただけでした。
悪の根源は自分。。。本当に相手のことを考えれば、強い優しさで接するべき。強い態度をとってもそれは本当に深い優しさであれば相手に伝わる、それがどこか本当に相手のためを思うと言う優しさの部分が怒りに変わっていくと駄目。
自分自身の感情が強い『優しさ』の状態で常にあるかを意識することが大切。それともう一つのポイントが時期を『待つ』こと。他の人に迷惑がかかったり、どうしても直ぐにやらないといけない場面もあると思いますが、よーく考えると直ぐでなくてもそんなに大きな問題にはならないことって結構多い。
この意識もやる気スイッチを入れる側としてはとても大切。
本人がスイッチを入れたくなるように導いて、あとは『待つ』。子供であれば月齢の問題であることがとても多い。
今出来なくても、それなりの時期、歳になれば出来るようになることがほとんど。多少の時期の早い遅いは個性であり、兄弟だとか周囲の環境の違いです。
これは損得勘定が確立していない、人間の欲求そのまま正直に生きる子供達がそうして動くので、損得感情や本音を隠して生きていることが多い大人にも通ずる本質ではないかと思っています。
特に日本のサラリーマンは何かしらの建前や恐怖心、不安や本音でない協調性から動くことが多いのではないでしょうか。
そんな本質とは違う方法でやる気スイッチを無理矢理押し続けているから、ストレスをたくさん感じて、更には本当の自分自身のポテンシャルを発揮、成長し辛いのではないかと感じます。
大人も子供と一緒で『強い優しさ』で『スイッチが入るのを待つ』ことが成長、教育に必要かと思います。
本人でやる気スイッチを入れられたら先ず本人が幸せ、そして本気でやる気になれば周囲も幸せ。
『強い優しさ』で色々な気付きのチャンスを家族を思う気持ちと同じようなレベルで提供して、しっかり見守り続けて『スイッチが入るのを待つ』。
大人はやる気スイッチが入ることにブランクが長いと、スイッチを入れて良いのか、今更スイッチを入れるのは恥ずかしいのではないかと自分を抑制するマインドが起こることが多い。
だから、この迷いが出るまで導けたら、ひたすら安心出来る環境を作る、維持する。安心してやる気スイッチを押してもいいですよ!やる気出しても恥ずかしくないですよ!!って。
失敗しても起こらないですよ!って。失敗したらこちらの責任、成功したらあなたの成果。大人も子供もそれでいいと思います。
これを教えてくれた子供達の話に戻りますが、自分が変わったら子供達が本当に変わりました。子供は正直ですので、反応として返ってくるのが大人よりも断然早い。
最近ではやる気スイッチを入れたことに対して、私に報告をいつもしてくれます。まだまだ大したことではない細かなやる気スイッチですが、良い習慣になりつつあるなぁ。と実感しています。
何よりも毎日がのびのびと自由に楽しく生きている!!!って感じがとても伝わってきます。生きているって楽しいことなので、その充実した姿を見て私自身たくさんの幸せという十分な対価を日々もらっています。
大人にも子供にも『強い優しさ』で『待つ』を是非試してみて欲しいと思います。